【御礼】第五回のきさき市を終えて/実行委員長
2017.12.06
12月3日。
「第五回のきさき市鹿児島騎射場」を無事終えることができました。
今回のテーマは「クリスマス」
このテーマ設定の裏には、騎射場に住む外国人たちにも楽しんでもらいたいという想いがありました。
前回(のきさき島)ボランティアキャストとしてご参加していただいた鹿児島大学の酒井先生(法文学部)と、もっと騎射場に住み暮らす外国人のかたにも、どうやってのきさき市を通じて地域の人と関わり(コミュニケーション)を持ってもらうことができるのか。ということをすでに4月ぐらいから議論してきました。
(酒井先生のインタビュー記事はこちら)
昨年の熊本地震、今年鹿児島市でも7月に震度5強を観測する地震がありました。
また、桜島と共存している鹿児島にとって「防災」については常に意識する必要があると常々考えていました。そこで、毎回作成している「のきさき市ガイドマップ(地図)」に目をつけ、騎射場に住む外国人にも分かるような、そして地域の人も使える「のきさき市×防災マップ」のコラボ企画にチャレンジしました。
通常イベントで作成するガイドマップはその日限りのものです。
配布しきれず残ったガイドマップは他に使う用途がなくゴミとなってしまうのです。
目的は「防災マップをつくる」ということではなく、防災マップをつくるということを、地域住民、大学生、留学生が一緒に5回ほどのワークショップを通してコミュニケーションをとり、コミュニティを形成するというのが目的でした。
Photo by shige
この取組みにより得たもの。
それは、やはり【つながり】でした。
Photo by shige
今まで、騎射場のまちで挨拶をすることがなかった留学生と、この防災プロジェクトでお互い顔と名前が分かったことにより、挨拶をする関係となりました。
半年前まではなかった暮らしの一部に、新しいコミュニティが加わった実感がそこにはありました。
Photo by takahisa
当日。
今回も普段見慣れたはずの騎射場の通りや騎射場公園が人で溢れ、まち全体がテーマパークになったかのような空間をつくることができました。
のきさき市を開催することでゴミが少しでもなくなるようにと、前日・当日・翌日とクリーン活動にも気を配らせていただきました。
Photo by takahisa
騎射場中央通り会のみなさま、地域に住んでいるみなさま、のきさき市を応援してくださるたくさんの方のご支援をいただき、今回ものきさき市を開催させていただくことができました。
おかげさまで、騎射場に住み暮らす人たちが触れ合い、繋がる機会となり、子供から大人まで、そして今回は外国人がのきさき市を通じてつながる場になったのではないかと思います。
全五回を通じて、のきさき市はただまちを盛り上げる一過性のイベントではなく、イベントというコンテンツを通して、大学がある騎射場だからできる共育、共学、協働が実践できる場としてようやくスタートラインに立つ事ができました。
5ヶ月間一緒に頑張ってくれた実行委員のみなさん、ボランティアキャストのみなさん、騎射場のみなさん、ご協力いただいたみなさん、応援いただいたみなさん、そして数あるイベントのなかから「のきさき市鹿児島騎射場」を選んでくださった出店者さん、遊びに来てくださったみなさん。
関わってくださったすべてのみなさんに心から感謝を込めて。
本当にありがとうございました。
Photo by kishaba_okami
最後に。
将来、のきさき市に参加してくれた子供たちが「騎射場を自分達も盛り上げたい。」「自分達のまちは自分達でつくる!」と思ってもらえるような地域になるよう、今後ものきさき市プロジェクトをし続けていきたいと思います。
「のきさき市」は一人ではできない壮大なプロジェクトです。
次のステージは、線から面へ。
共感から哲学へ。
大人から子供へ。
つながりから継承へ。
これからも応援よろしくお願いいたします。
平成29年12月5日
のきさき市鹿児島騎射場実行委員会
主宰 須部貴之